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【驚愕】もしも長期金利が5%になったら?私たちの生活はどう変わる?

最近、ニュースなどで「金利上昇」という言葉をよく耳にするようになりました。しかし、具体的に金利が上がるとどうなるのか、イメージが湧かない方も多いのではないでしょうか?

今回は、もしも日本の長期金利が5%になったら、私たちの生活や経済がどのように変わるのか、過去の事例や現在の経済状況を踏まえながら解説していきます。

 

金利5%の世界とは?

金利とは、お金を借りる際にかかる費用のことです。長期金利は、国が発行する10年物の国債の利回りのことで、住宅ローンや企業の借入金利などに影響を与えます。

最近まで日本では、長引く超低金利政策により、長期金利は0%近辺で推移していました。しかし、もしも長期金利が5%に上昇したら、私たちの生活は大きく変わる可能性があります。

メリットとデメリット

長期金利5%の世界には、メリットとデメリットの両面があります。

メリット

      • 貯蓄の増加: 預金金利が上昇するため、貯蓄がより魅力的になり、家計の安定につながる可能性があります。
      • 財政規律の強化: 国の借金である国債の利払い負担が増えるため、政府は財政支出を抑制し、より効率的な予算編成を行うことが求められます。
      • インフレ抑制: 金利上昇は経済活動を抑制するため、物価上昇(インフレ)を抑える効果が期待できます。

デメリット

      • 企業活動の停滞: 企業は資金調達コストの上昇により、設備投資や新規事業への投資を控える可能性があります。
      • 住宅市場の冷え込み: 住宅ローンの金利が上昇するため、住宅購入が抑制され、不動産価格が下落する可能性があります。
      • 景気後退のリスク: 金利上昇は消費と投資の両方を抑制するため、景気後退を招くリスクがあります。

過去の日本に金利5%の時代はあった?

実は、かつての日本には長期金利が5%を超える時期が度々ありました。特に1980年代から1990年代初頭にかけてのバブル経済期には、8%を超えることもありました。

しかし、バブル崩壊後の長引く景気低迷により、金利は徐々に低下し、近年では0%近辺で推移しています。

金利5%は超好景気?

金利が5%になるからといって、必ずしも超好景気とは言えません。金利上昇の背景には、好景気によるインフレ圧力の上昇と、景気低迷による財政悪化の2つのパターンがあります。

前者の場合は一時的に好景気が続く可能性もありますが、後者の場合は景気は低迷しており、金利上昇はさらに景気を悪化させる可能性があります。

金利5%になるまでの道のりは?

金利が5%になるまでの過程で好景気が続くかどうかは、金利上昇の要因とスピードによります。

緩やかなインフレと賃金上昇を伴う景気回復であれば、金利上昇は好景気の中で進む可能性があります。しかし、急激なインフレやコストプッシュ型インフレが起きた場合は、景気後退のリスクが高まります。

まとめ

今回は、長期金利が5%になったらどうなるのか、メリット・デメリットや過去の事例、今後の見通しなどを解説しました。

金利は私たちの生活や経済に大きな影響を与えるため、今後の動向を注視していくことが大切です。