教育ローンと奨学金の違いと選び方のポイント
教育資金を調達する際、奨学金と教育ローンは一般的な選択肢です。どちらも「教育資金を借りる」という点では共通していますが、それぞれにはメリットとデメリットがあります。この記事では、教育ローンと奨学金の違いを解説し、選ぶ際のポイントを明確にします。
奨学金と教育ローンの概要
奨学金
教育ローン
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公的な国の教育ローン(教育一般貸付)が一般的です。
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銀行や信用金庫、信用組合などで申込みできる民間の教育ローンもあります。
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教育ローンも返済が必要な借入れです。
奨学金と教育ローンの違い
借りる人の違い
奨学金:学生本人が債務者。親が連帯保証人となることが一般的。
教育ローン:ローン申込者が債務者。保護者が債務者となる場合も。
借入金の受取り方の違い
奨学金:在学中に毎月分割で受取り。
教育ローン:一括で借入金を受取ることが可能。
返済開始期間と最大返済期間の違い
奨学金:卒業後に返済開始。最長20年。
教育ローン:借りた翌月から返済。最大15~18年(国の教育ローン)、最大10~20年(民間の教育ローン)。
金利の違い
奨学金:無利子(給付型奨学金)または低金利。ほとんど場合、貸与型になる。
教育ローン:金利は金融機関によって異なり、民間の教育ローンは奨学金よりも高いことが多い。
奨学金と教育ローンの選び方
奨学金を選ぶべき人
- 経済的に苦しい家庭の学生。
- 進学や修学を諦めたくない人。
- 日本学生支援機構の基準を満たす人。
この場合、子どもに対する“お金に関する教育”をしっかりすることが肝要となります。
=ファイナンシャル・リテラシー教育
“奨学金”を使う場合は子どもを巻き込むことになるので、子どもと一体となって考えましょう。
ちなみに、既に学資があって、いつでも奨学金の返済ができる、というご家庭の場合、金利の安い奨学金を借りて、それ以上の利回りを目指す運用も良いかもしれません。
教育ローンを選ぶべき人
- 入学前に必要な資金(予備校、受験料や受験での交通宿泊費など100万円程度)を準備したい人。
- 国の教育ローンを利用する場合、低金利を活用したい人。
- 資金使途が幅広い場合。
教育資金計画を立てる際には、将来の返済負担を考慮し、適切な選択をしましょう。